私も、ハチマキは、
体育祭に出ないけど出来る。
だから、ちょっとみんなと一緒で嬉しい。
「藍那カッワイイ~!!」
愛実が私に冗談を言った。
「冗談やめてよ、
かわいくてきれいな愛実に
言われても嬉しくないよ~だ!」
「藍那、気づいてないと思うけど、
藍那もカワイイよ。」
私は、本心でそう思う。
かわいくなんてない。
「かわいくないよ。
だって私、
愛実みたいにラブレターとか告白とか
されたことないもん」
そう、告白するのも考えられないし
告白されるなんて
もっと考えられない。
恋なんて私には無縁だと思う、きっと。
「はー」
と愛実は、大きなため息をついた。