[完]最初で最後の大きな嘘





愛実が私に打ち明けてくれた。






「藍那、私ね好きな人が出来たの」




「えー、だっ、誰?」




「となりのクラスの西藤くん。」



「えー、どうして?」



「この前、委員会で一緒になって



話してたらいつのまにか…」




愛実は、女の子の、顔をしていた。




そんな顔を見たのは、はじめてだった。