【短編】ヤクザのキミ。





真っ暗な道だし、

駅までの道はここしかない。



避けるわけにもいかず、


渋々通ろうとした。




だけど腕を掴まれる。




「あのっ、急いでいるんで…」


「あ…?」




「…っ」



怖い瞳。

だけど顔が整っている。




震えていると、



「さっきの傘貸してくれた子?」