【短編】ヤクザのキミ。




風が一瞬、なびくと。



「…昔もこんなときだっけ」



友達がいなくて、

寂しかった。




あの時はすがるだけで、

心は満たされていたはず。



だけど、

満たすはずなのは、

快楽なんかじゃなくて。



愛だったのかも知れない。





彼は、愛することが出来たろうか。

相変わらず、貴方を思う私を

許して欲しい―…。