朝になると、 身体中が痛かった。 隣には彼が寝ていて。 塾の鞄が、 無造作に転がっていた。 服を着ると、 彼の家を出る。 冷え切った心に、 温かい日差しが照りだす。 「お母さんごめんなさい…」 泣きたくなった。 ただ、後悔しかなかった。 身体をあんなに、簡単に 渡してしまうなんて…。