なんちゃら流星群のピークの日は
あいにくの悪天候

見たかったなぁ…
ゆいが寂しげにつぶやきます

こればっかりはなぁ
また明日に期待しよう
僕も残念な気持ちでいっぱいでした

翌日も残念ながら曇り空
流星群どころか
星一つ見えやしません

今回は無理っぽいな

僕達は今回の流星群観測は諦めました

翌日
久しぶりの快晴
満天の星空です

いつものように深夜の散歩

あたりに街灯も何もない
真っ暗な道
周囲にはたんぼしかなく
車もほとんど通りません

僕らのお気に入りスポットで
いつものようにUFO捜索

すると
ゆっくりと夜空を横断する光を発見

またUFOや
そう言って指さしました

ゆいもその方向を見て
ほんまや

しばらく見ていると
すっと消えました

するとゆいが
あっちのヤツもUFOちゃう?

見ると確かに今しがた見たのと同じような光

そしてまた消えました

さっきのヤツがワープしたんかな
などと言いながら空を見てると

また現れました

一つ
二つ
三つ

どんどん現れます

ちょ
こんなにUFO飛ぶかね
僕が笑いながら言うと

イベントかなんかあったんちゃう?
とゆいが答えました

どんなイベントやねん

あ…

僕は気づきました

これ流星群なんじゃね?
そう言うと

あ!そっか!
ゆいが嬉しそうに笑いました

ゆいはロマンチストです

だから
流星群が見られなくて落ち込んでいました

これはそんなゆいへの
神様からのプレゼントだったんでしょう

実際
翌日からは見れませんでした

たった一日だけ
最後の最後に神様がくれたプレゼント

僕達は夜が明けるまで
ずっと空を見てました

夫婦円満のコツは
信じれば願いは叶う
これですね