禁止すれすれ!?恋愛

 素直に頷いてまたイスに座る。

 出来立てのメニューを目の前にすると、心なしか空腹感を覚えた。


 「いただきます。」


 手を合わせてお箸を握ると、まずは焼き魚を食べた。

 香ばしい風味とちょうどいい塩加減が口の中に広がる。


 「おいしい!
 裕介、立派な主夫になれるよ!」

 「なんだそれ。
 微妙な誉め方だな。」


 苦笑しながら、裕介が麦茶を持って来てくれた。

 向かいの席に座って「いただきます」と手を合わせると、お箸を取って焼き魚を摘まんだ。


 「ん
 うまい。」


 裕介が笑った。

 他のおかずもおいしくて、全部食べてしまった。

 卵焼きはちょっと甘いくらいだったけど、あたしは甘い方が好きだからペロッと食べてしまった。

 朝食の片付けも裕介がしてくれて、申し訳ないと思いながらも顔を洗った。

 制服に着替えて階下に降りると、裕介は新聞を暇そうに眺めてた。


 「ごめんね。
 待たせちゃった。」


 スクールバックを取りながら言うと、裕介は「全然いいよ」と言った。


 「ゆっくりできたし。」

 「裕介っていつも何時に出るの?」

 「いつもこのくらいかな。」


 玄関で靴を履いて、家を出る。

 裕介の家はあたしの家の反対方向だから、学校までの道が全然分からない。

 道を覚えるのが苦手だから、しばらくは一緒に行くことになるかな。


 「学校までどれくらいかかるの?」

 「んー…
 10分くらいかな。
 結構近いよ。」

 「そうなの?」



 ならすぐ覚えられそうだ。



 なんて思って、そっと胸を撫で下ろす。

 ホントに10分ぐらいで学校に着いた。

 下駄箱で靴を履き替えると、裕介が話しかけてきた。