あの後アリスは自室に戻り、暗号の解読に勤しんだ。
しかし、12時になっても解けず、気がつけば寝ていた。
『フアァァァ・・・』
時計を見ると、午前9時。けっこう寝過ごしてしまった。
コンコン
『フアァァァイ』
アリスは欠伸と「はーい」が混ざった返事をした。
臼「臼木ですー。朝食の用意が出来てますので、いつでもどうぞー。」
アリスはドアの向こう側から聞こえる「朝食」という単語に目を輝かせた。
『はいっ!今すぐ行きますっ』
ドアの向こうから、クスクスと笑い声が聞こえた後、「はーい。」と臼木の返事が聞こえた。
アリスは急いで着替えると早足で階段を降りていった。
ガチャ
アリスがリビングルームのドアを開けると、宿泊客の全員が集まっていた。
久「おぉ。君がアリスとかいう子か。はじめましてかのぅ」
アリスが入ってきたことに気がついた五十嵐久兵衛が話しかけてきた。
『あ、おはようございます。片岡アリスと言います。今日は訳あってここに居させて貰っています』
アリスはぺこりと頭を下げた。加賀美達も座っているが、もう自己紹介は済ませたらしい。
久「そうかそうか。ま、ゆっくりしていくといい」
アリスは久兵衛の言い回しに違和感を感じた。が、今はそんなことよりも朝食の方が大切だ。
『あ、はい!』
アリスはいそいそと自分の席に座ると、目の前に広がっているご馳走に目を輝かせた。

