臼「えぇ、ありますよ。持ってきましょうか?」
アリスは『お願いします』と言った。思いがけない手がかりに心臓が高鳴っている。
臼木は「ケーキでも食べてて待ってて下さい。すぐ持ってきますから。」と早口で言うと、駆け足でキッチンをあとにした。
『・・・リビングにでも行くか』
ガチャ
アリスはケーキをもって立ち上がると、リビングルームと通じているキッチンのドアを開けた。
夜「お~アリスちゃん!一緒に真剣衰弱しない?」
『しない。臼木さん待ってるだけだから』
アリスは臼木を口実に夜たちとの真剣衰弱を断った。
宇宙が「え~なんでぇ?」と聞いてきていたがそんなのはお構いなしだ。
アリスは『フゥ・・・』と小さくため息をつくと、チョコレートケーキに手を伸ばした。
パク
ケーキを口に入れたとたんビターなチョコのいい香りが食欲をすすった。
『うまっ!』
ケーキを半分くらいにしたところで臼木が戻ってきた。
臼「すみません。お待たせしました」
「どこにしまったか忘れちゃってて」と付け加えて頭をかく。

