who am I? ~私は誰?~












臼「でも、大変だったでしょう。」

工「ええ。まさか土砂崩れとは思わなくて」

濡れた頭を拭きながら工藤は答えた。

あれから、ぐちゃぐちゃな道をなんとか運転し、この別荘に戻ってきた。
玄関で訳を話すと臼木はハンドタオルと温かいコーヒーを振る舞ってくれた。

『で、これからどうする?』

アリスが話の方向を正した。

桐「そうだなぁ。取りあえずこの雨が止まないことには帰れないだろうしなぁ。」

だよなぁ と工藤がうなだれる。

加「報告書・・・どうしようか」

東「FAXで送れればいいのだが。」

東野はそう言いながら固定電話を見た。

臼「すいません…今FAXが壊れてて・・・」

申しわけなさそうに臼木は頭を掻いた。

斉「いえ、臼木さんのせいではありませんよ。むしろこっちが謝らなければいけないぐらいです」

斉藤の慰めに臼木は「はぁ・・・」と曖昧な返事をした。