who am I? ~私は誰?~

臼木と呼ばれる男は立ち上がりながら答えた。

臼「あぁ。刑事さん達だよ。この別荘の前の主人のことで来たんだって。」

相槌を打った。
奏「へぇー」

臼「あ、お腹がすいたなら冷蔵庫にパンがあるよ。」

奏「えっ!?ホント!?じゃあ食べる~♪」

臼木はふふと笑うと、「いいよ」といって了承した。
奏太はそれを見て「やったー!」と言ってパンを持ち、また階段を上っていった。

奏太が行ったところで、また静かになった。一番最初に口を開いたのは加賀美だった。

加「少しお聞きしたいのですが、さっきの青年は・・・」

誰ですか?と加賀美が聞く前に臼木が答える。
臼「アイドルグループなんですよ。聞いたことありませんか?"スター5"って。昨日のライブの後、ここに滞在しているんです。まぁ、別荘についての話し合いも兼ねて。」

東「話し合い・・・ですか」

臼「えぇ。この別荘を買い取らせてくれと、言われまして。でも、売るつもりはありませんけどね。」

この言葉に加賀美一同はホッとした。
この重要な手がかりの宝庫を、勝手に売られては困るからだ。

工「さて、さっそく本題に入らせてもらいます。」

臼「あぁ。はい。」

斉「まずはじめに・・・」