秘密のお姫様

海へと潜ってシャンさんを探した。


「シャンさーん!」


ゴチッ


「いたた…」


頭になにか硬いものが当たった。


「ん?誰かと思ったら海美か。どうだった?」


シャンさんにぶつかるの今日で二回目…



そんなことより、


「なんでシャンさん、助けてくれなかったんです…!」


「あー…。俺が行けば余計ややこしくなると思ってな。」


「いや、もう私が人魚って事ばれましたよ…。」


「そうか。」


「それでですね、シャンさん。また、ここに連れてきて欲しいんですけど…」


「どうしてだ?」


「あの男の子とまた会う約束したんです…」