私は海の外へと顔を出した。

「ま…眩しいです。」

太陽がでてとても眩しかった。

「目がチカチカします…。」

「暫くしてたらなれるぞ。」

「ゔぅ〜。」

シャンさんの言うとおり暫くしたら目が慣れた。

目が慣れた頃目を開けると

「うわぁ…!これが陸なのですね!」

白っぽい、茶色っぽいさらさらしてるのが海の向こうの方にあった。

その上にゴツゴツした岩がたくさんあった。

「あれは…」

私が見つけたのは岩のそばで目をつむってる…人間?だった。

「シャンさん、あれ…」

「あれが人間だ。見た目はあんまり人魚と変わんないだろ?」

言われてみれば顔の形も手も腕も私たち人魚と変わりはなかった。

けど下半身に何やら二本ついてた。

なんだろ…

私がマジマジと遠くの方から見てると人間は目を覚ました。

「ふわぁぁ…」

人間は隼人と同じくらいの年だった。

私も一緒か。

「…誰あんた?…って、お前そこから離れろ!」

人間の男の子だった。

男の子は私と目が合うと何やら叫んでる。

「ッチ。そこから静かに離れろよ。今から俺行くからな。」

そう言うと男の子は海に入ってこちらへと泳いできた。

こ、怖い…

「し、シャンさん!どうしましょう…」

「海美、潜るぞ。」

トプンッ

私はシャンさんの言う通りにした。

「シャンさん、今のは…」

「多分勘違いしたんだろ。」

シャンさんと海の中で話してた。