狼女と新撰組〜後編〜


「やっぱり新八に抱きしめられると落ち着く。」

新「そうか。」

「私ね、本当の人間になっちゃった。」

新「……」

「その証拠に、人間には抜くことが出来ない私の妖刀…紅狼華が抜けないの。」

新八は何も言わずただずっと抱き締めてくれた。

「松平のところに行かないといけなくなった。」

新「松平?…あ、会津藩の。」

「うん。人間って勝手。散々酷くしておきながら、今度は子を生むために帰ってこい?本当、勝手すぎるよ…。」

新「子を生む…?」

「言ってしまったのは仕方わね。…他の誰にでも内緒だよ?」

新「けど。」

「それは私がなんとかするよ。ただ新八には聞いてほしかったの。」

新「分かった。」