狼女と新撰組〜後編〜

人がいたら私は抵抗してたと思う。

けど、私は人がいてもいなくても抵抗はしなかっただろう。

新八に抱きしめられるのはなんか落ち着く。

そう素直に思った。

私は続けた。

「意地悪で、意地悪で意地悪…」

新八は呆れた声で

新「意地悪しかいわねぇな。」

「…でも優しいのよ?優しいって言っても少しだけどね。」

私は抱きしめられたまま新八を見上げた。

そして精いっぱい微笑んだ。

新「辛いんなら笑うな。惨めだぞ。」

新八の言う通りだと思う。

本当は辛い。

けど、笑ってないと辛くなる。

それと、これ以上新八に心配かけたくない。

「笑ってないと辛いの…ふふ。」

新「俺にはそんな風に笑って欲しくない。気を遣うな。」

「なんでもお見通しね。新八のそういうところ好きよ?」

新「でもそれは幼馴染としてだろ?」

「え?どういう意味?」

新八の言っていることがわからない。

なんでそんなこと言うの?

確かに幼馴染として好き。

新「ったくこの鈍感。」