けど、今の私は人間に近い。

だから聞いていても前みたいに苦しくなることはなかった。

「そんなことしても無駄ですよ。伊東さん。」

伊東は笛を吹くのをやめた。

伊「あら。気付いてたの?」

パチパチ

拍手をしながら近藤さんが近づいてきた。

近「素晴らしい。伊東さん。」

「そうですか?近藤さん。私には雑音に聴こえますけど。」

歳「お前酒飲んだのか?」

土方さんも来た。

「お酒は新八と総司が飲ましてもらえないんですよ?」

新「土方さん。桜華は今餡蜜が食べれなくて拗ねてるんです。」

そういうことにしとこうか…

伊東との関係バレたら面倒臭いし…

「聞いて下さいよ、土方さん。新八が私の餡蜜勝手に食べたんですよ?」

歳「それは新八が悪いな。」

新「ちょ、土方さん!」

歳「今度こいつに餡蜜あげろよ。」

「やったー!!新八ありがと〜!!」

俊「待ってよ。僕との約束忘れたの?桜華ちゃ•ん!」

約束…

そういえばお汁粉作る約束してたんだっけ。

すっかり忘れてたよ。

「今度新八の奢りで甘味処に行こう!」

新「桜華はいいけど、俊は駄目だ。」