私は兄上の部屋を出て自分の部屋に向かった。

向かう時隊士とすれ違った。

すれ違った時西郷様の匂いがかすかにした。

「ねぇ。」

私はすれ違った人を呼び止めた。

?「なんですか?桜さん。」

私は隊士たちの前では桜 紅華で通ってる。

もちろん女だってことはバラして。

「貴方薩摩藩士でしょ?」

?「っ!…違います。」

「私は…原田桜華と申します。この名を出したら私が分かりますか?」