【桜空 2】





「....や!ヒロヤ!」

目の前にはお母さんの姿が。
なぜか揺さぶられている。

「....ん。どうしたの?」

「あっ、桜空?!!」

「うん、そうだけど。あ…また入れ替わってた?」

「えぇ、一階に降りたらヒロヤになってたわ。」

「そう。」と返事をし、時計を確認する。


6:57


「えっ!やばっ、学校行ってくる!」

バタバタと玄関に直行。

「気をつけてね」とお母さんの言葉を背後に玄関を勢い良く出て走った。