そして秋の遠足。
陽菜が海斗の事が好きっていうのは女子の中では結構広まっていた話しだ。
その遠足では班別行動で石川県にいった。
あいにくの雨。
班は陽菜と有紀と舞、凛だった。
「あー最悪やね。雨とか」
「だよねぇー。べちょべちょやわぁ」
晴れたり降ったりの天気だった。
「あッやんだよ。」
話しながら最初に着いたのは神社。
他の班もいて陽菜は咲に話しかけにいった。

咲は芽衣といた。
「ねぇ一緒に写真とればぁ?」
咲と芽衣はニヤニヤしながら話かけてきた。
「そんな無理やし。付き合ってもないのに。」
「大丈夫じゃ。」
いつもクールな咲が言った。
盛り上がってるとき
「陽菜ぁー次行くよ。」
有紀によばれた。
「あッじゃぁまた。」
「ばいばい陽菜。」
「ばいばい咲ー芽衣」

咲と芽衣と別れて次のチェックポイントに向かった。
歴史博物館に行った。
「つまんないね。」
凛に話しかけた。
「だねぇー。もう出る?」
「でよっかぁ」
歴史博物館は涼しかったっていう思い出しかないかな。

他にも武家屋敷や兼六園などを見た。
けっこうたのしかったわぁ。
バスにのりこんで中学校に帰ってきた。
着く前に咲に今日海斗に告白されるよって言われた。
わたしは何がなんだかよく分からなかった。


家へ帰ってすぐパソコンを開いた。
メールは3件来てた。
1人は咲で2人は舞そしてあと1人は海斗からだった。

{やっほー。今日は楽しかったね。}
いつもどおりのメールだった。
{そだねー。}
あたしも普通に返した。バスの中で咲から言われたのが少し
つっかかてたけどね。
{てかいきなりなんだけど・・・}
えッ何?どうしたんだろう。
{好きやぁ。}
あッそうですかぁ・・・
・・・・じゃないよ。でも勢いで・・・
{陽菜も好きやでぇ}
{えッまじでかぁ?}
{うん。}
もう自分はどうしたらいいか分からなかった。
{てか付き合うって事やろ?}
{そうやね}
嬉しかった。