死ねって思った。

「しかし婆様、金ならたんまり…」

「そう冷たいこと言わんで
行ってこいや。」

婆様は突き放すように言った

「まだ足りん。まだ全然足りん。
まだ鬼ケ島には金目の物がたんまりある。婆には解るのよ、」

結局金か………………

「そうじゃけ桃那、悪いとは思うが
行って来てくれんかの」

「ですが………………」

「大丈夫や。きびだんごでも持ってけば猿やらキジ、犬はついてくるわい」

「!?……」
そして私は鬼退治に行くことに
なった。


「お兄ちゃん、部屋に入りますよ」
障子の奥からはやらしい声がする。
もう日が回ると言うのに。
「お兄ちゃん?もう入りますよ!」
私が勢いよく障子を開けると
布団の上で息を荒だてる全裸の
女とおおい被さる様にしている下着姿のお兄ちゃんがいた。

「っっつはぁはぁぁあはぁはぁはぁ」

どんな事をしているのか大体
想像はついていたが……………

「なんだ、桃那。」