階段を登っていき、 扉を開けた。 「慧っ!」 あれ……? 誰もいない…。 「死ね…」 「きゃっ!」 いきなり、後ろから突き飛ばされた。 「あいら…」 ガチャッ え…嘘でしょ… 鍵閉められた。 「愛羅!出してよ!」 扉の外には人の気配がない。 今日は土曜日、 少なくとも月曜日までここを開ける人はいない。 もしかして、ずっとこのまま!? 「ねぇ、開けて!!!」 声の限り叫んだけど、 誰も私に気づいてくれない。