舞台が始まった。 なんとか大きな失敗もせず、 最後まできた。 「なんて、綺麗な姫なんだ!まるで眠っているようだ」 そして、白雪姫に顔を近づける…。 すると、ゆっくり口を開いた。 「私は許さないから…これで終わったと思わないでね……」 耳元でそう囁かれ、 体中の血の気が引いた。 「な…るせ」 そして、 何事もなかったかのように舞台は終わった。