教室に慧が入ってきてからしばらくして、

ホームルームが始まった。


「もう少しで文化祭だが、何をするかきめたか?」


そう、あと3週間で文化祭!

今日はその出し物をみんなで決める。


「んー、何がいいかな…」

「王道でメイドカフェとか!」


クラス中がざわざわと騒がしくなった。


「ケイちゃん先生は何がいいと思う?」


慧はみんなから『ケイちゃん先生』と呼ばれている。

どんな生徒にも友達のように接していて、

このクラス以外の人にも人気が高い。


「んー、俺は演劇とかやりたいかな…」

「お、じゃあケイちゃん先生も出演ってことで決定な!」

「な、なんで俺もなんだよ!」

「やりたいって言ったのケイちゃん先生だろ」


慧は一生懸命断ってたが、

みんなの圧力に押し負け慧も出演で演劇をすることになった。