翼side


体育館を飛び出した後、

裏方の人が集まる教室に向かった。


「あ、葉月さんお帰り!」

「私たちの仕事は今日はもう終わったよ」

「あ、ごめんね!遅くなっちゃって」

「ううん、後は楽だったから大丈夫だよ」


私が体育館に行ってる間に、

今日の分は終わっていた。


長居しすぎちゃったな…。



「葉月さん、一緒に帰らない?」

「あ、ごめんね。ちょっとやらなきゃいけないことがあるの」

「そっかぁ、1人で大丈夫?」

「うん!」

「じゃあまた明日ね~」


みんなと別れを告げ別れた。


別に用なんてない…

ただ1人になりたかっただけ。