放課後、

本格的に準備が始まった。


「葉月さん、衣装手伝ってもらえる?」

「あ、はい!」



私も裏方として、

忙しく働いていた。

劇の方はまだ見に行っていない。


……というか、見たくない。(´•ω•`)


ーーっ!


突然、指に激痛が走った。

自分の指を見ると赤く染まっている。

刺繍針を指に刺してしまったのだ。


「つ、翼!大丈夫か?!」


すると、慧の声が聞こえた。

ちょうどここを通りかかったのか、

慧が心配そうに駆け寄ってきた。


「た、大したことない…!」

「でも、血が… 」

「心配しなくても大丈夫よ!」


まただ…

なんで、素直になれないんだろ…(´・・`)

せっかく慧が心配してくれてるのに…!