私は眠い目を擦りながら冷蔵庫から麦茶を取り出した。



ヒー姉のほうに目をやると、雑誌を真剣に見ていた。

私の視線に気付いたヒー姉は、私のほうを見て
首を傾げた。




「ゆずちゃん、どうかした?」

「え、あぁ、何見てるのかなぁって…」



私はヒー姉の雑誌を覗き込んだ。









★夏祭りは、彼を夢中にさせる浴衣を着よう★



「ほら、もうすぐ夏休みでしょ?だから浴衣買おうかな~って」



あ、そっか!!
もうすぐ夏休みだ!!

忘れてたよ~








私は朝食を食べ終わって自分の部屋に戻って行った。