「お待たせ―!ごめんね栞菜。待たせちゃって。ここのアップルパイ、すっごくおいしいの。食べてほしくて……。だけど、並ぶのよねー……ほんとごめんね」 ママが返ってきた。遅いって思ってたけど、そんなこと考えてくれてたんだ……。よっぽどおいしいんだろうな、そのアップルパイ。 「大丈夫。それより、アップルパイっ!」 私はお母さんに笑顔を向けてベンチから立ち上がった。