宮野が追ってくることはなかった。




……ちょっと追ってきてほしかったな。





なんて思っている私は、自分の気持ちを終わらせていないんだってことに、少し悲しくなった。





「……ただいま」




私は、家に帰るとそのまま布団に飛び込んだ。






「……宮野」