〜加奈side〜


「遂にきたよ。この時が…。」


私は、朝から緊張して上手く表情がつくれない。


授業中でも、集中して受けれなかった。


「そんなに緊張しなくても…。」


「私にとって、告白の返事とか初めてなんだから、しょうがないじゃん!」


今は放課後で、谷村の教室がある北校舎の1階にいる。


ちなみに、2年生の校舎は南校舎。


「…ねぇ、やっぱり放送室で待ってるってのはあり?」


「はぁ…。アンタね…。」


奈津美は、呆れてため息を漏らす。


実は、こんな時に限って委員会の仕事が入った。


先月の1月の下旬から、私は副委員長となったのだ。


だから、昼の放送当番表を作らないといけない。


しかも、私1人で。