ガヤガヤする廊下。 少し汗ばむ手のひら。 初めての夏目くんからの誘い。 もしかしたら、夢だったのかもしれない。 都合のいい妄想だったのかもしれないって。 だから、今この瞬間でも実感がわかない。 「心臓がうるさい・・・」 こんなにガヤガヤしている中でも、自分の心臓の音だけがドクンドクンと聞こえる。