「·····送ってくれてありがとう」 あの後、夏目くんは家まで私を送ってくれた。 その間はお互い何も話さず、隣を歩いたけど、重たい空気が漂っていた気がして仕方なかった。 「良いよ、別に」 何だか話すのが久しぶりで、何だか落ち着かない。 何を話せば良いのか、分からない。 さっきのキスの意味も聞きたいのに、怖くて聞けない。