恐怖から、思わず大きな声が出た。 「何、その態度?」 ドンっと背中に冷たい感触が触れる。 気づいたら後ろはコンクリートで、逃げ場を失っていた。 周りの人は、何事かと見ながらもけして目を合わせようとはしない。 背中にヒヤッとした、変な汗が流れている。 足がガクガクと震えて。 声も何も出なくなっていた。