それからと言うもの、通る度に女子達の視線が私と夏目くんに集まっていた。


あの夏目くんが女子と手を繋いでいるの何て、誰一人見たことないんだろうから、当り前といえば、そうなのかも知れない。


それに、夏目くんはかっこいいし、私なんかと違ってモテる。


私だったら、気になってしょうがないもん。


今だって心臓の音が、うるさい。


繋がれている手の先から、アツイ熱がジリジリする。