暴走族に愛された不登校女子。




「心配したんだからな」



「はは…」


蒼太が何度も心配してくれたことに罪悪感を覚えつつ苦笑した。


「俺等、明日には退学かもな」


「かもね」


「じゃあさ、どっか出掛けようよ」


「それもいいね」



あたしが笑うと、蒼太も嬉しそうに笑ってくれた。



そして保健室に担任の先生が入ってきた。

険しい顔をしているから、きっと怒りを示してるのだ。



「お前ら…、小呉お嬢様を苛めたそうだな?

普通なら退学だが…。


今回ばかりは、3日間だけにしてやる。授業を休み続けるのはこれから先影響が出るからな」


「3日間??」


「そうだ」



蒼太が喜んだ顔で、こちらを見た。

あたしも頷いて、


「ありがとうございます」



先生に深く感謝をした。




「とりあえず、今は教室には行かない方がいい。

2人で帰りなさい」


「はい…!」



先生がどうしてあたし達の味方になってくれたのかは分からないけど、

とりあえず遊ぶことにした。