それから杏の住んでいた故郷にいって、
お母さんと再会した。
初めは驚いていたけど、話すうちに顔が険しくなって。
「あの子にどんな顔で会えばいいのよ…」
と泣き出してしまった。
僕等はそれでも、家に戻ってくれないか何度も交渉した。
そんな時杏がやってきて、お母さんと打ち解けていた。
「蒼太、花束買いに行こう。今日は杏のお父さんの命日だ」
「…そうだな」
そっと2人から離れて、近場の花屋に買いに行った。
「俺等、もう友達?」
蒼太が不意に聞いてきて、僕は自然と笑っていた。
「勿論だよ。蒼太」
あぁ、なんて綺麗な世界なんだろう。
僕はもう1度、この友情を壊さないようにしようと思えた。

