そうだろ、蒼太?
僕もキミも嫌い同士なんだから―…。
再会するなんて、本当に思わなかった。
杏が成長して未だに蒼太と関係が続いているのが羨ましくて。
そしてイラついた。
こんな僕を受け入れるのは、杏しかいないんじゃないかって。
杏に呼ばれ、杏の家に行くと、会うはずのない男がいた。
「蒼太、僕は許してないから。あの日のことを」
そう呟くと蒼太は歯を食いしばって「知ってる」と呟いた。
杏の前では綺麗事のように流す蒼太。
杏に家を出て行ってもらうと、くしゃりと顔を歪ませた。
「ごめん…静……」
許せない、と悲鳴をあげていた心が少しだけ揺れた気がした。

