気まずいまま教室に戻ると、杏がまた苛められていた。
僕は大声で怒り、杏を庇った。
教室は静まり返り、泣き出す女子もいた。
それを見て、もう僕はいなくなってしまえばいいんだと思った。
杏といるとき蒼太は、笑っていた。
何事もなかったように。
その笑顔を見ているうちに、許せない思いへと変わった。
初めは蒼太のことを思い出として、心に閉じ込めようとしていたけれど。
でもそれも限界だった。
杏の前では作り笑顔を見せ、2人になると喧嘩をした。
何度も殴り合い、気持ちが落ち着くまで僕等は心を歪ませた。
転校の日、一度も蒼太は僕を見なかった。
そして僕ももう、会いたくはなかった。
もし、再会したならキミを許したくはない。

