体中にある、傷跡とイレズミ。
それは深く消えないほどだった。
「僕の家は、全員ヤクザなんだ。
だから……、キミは離れるんだ。
もう会わない」
許されないことをしたのは自分。
ふとそれが口癖になるほど、心の中で思っていた。
「お前、本当は俺等のこと嫌いなんだろ?
杏を利用してただけなんじゃ…」
10歳の僕等は幼すぎた。
だから傷つけあうことしかなかった。
「…そうだよ」
「俺、実はお前のこと嫌いだったんだよな。だからいなくなって嬉しい」
蒼太は今まで、嘘をついたことがなかった。
だから驚いて蒼太を見つめた。

