「蒼太、そんなに全部知りたいなら、明日屋上に来てよ」
―僕の汚い一面を知ったとしても。
蒼太は離れないんだろうか…。
杏、
僕はキミだけには言えないことがある。
言えば、杏が辛くなるだけだから。
だから何の問題もない、蒼太だけには白状しよう。
「分かったよ、へんなヤツ」
「変でいい。というか元からだし」
「…そうだよなぁ」
次の日を迎えるまで、僕は眠れなかった。
家に帰ると父さんの罵倒が始まる。
それから僕が気を失うまで、ずっと痛い声が響いていた。
小学4年生―…。
その季節が僕にとって一番辛い時期だった。

