美沙が小学5年生のときに、学校から追い出そうと思った。 けれどそれは叶わなかった。 「あの子はな…、 大きな企業を持った社長の父親がいるんだよ」 それを聞いて、 酷くイラつきを覚えた。 今までに何でも願いは叶った。 それなのに、どうして? うちは何1つ悪いことはしていないわ。 この性格が歪んでいることは知っているけど、 それでもうちは苛められるようなことはしていない。 皆、お金目当てでうちに近づいた。 きっと杏って子もそうね。 ならもういいわ―…。