だから、会長を選ばなかった。 副会長で十分だった。 中学校を卒業するまでは、ずっと真面目に生きてきた。 それなりに出来ることを増やした。 そんなある日のことだ。 「おい、お前。 俺の学校に通え。 そんで俺の彼女を、アイツにばれないようにしろ」 「どういうことでしょうか?」 「頭大丈夫なのかよ。 俺と彼女は駆け落ちすんだ。 だから直樹だっけな。 ソイツと仲良くしろ。 いつか利用できるかも知れねぇ」