母さんは信頼できない。 自分の意見を言い通すくせに、 最後には「ごめんなさい」だ。 どうしてなのだろう。 悔しくないのだろうか。 俺は黙って見ているだけだ。 「おい、お前。 俺の飯は?」 「台所にあります」 「っそ」 敬語を使う日々。 アイツは俺のことを「お前」と呼び、 母さんには「2番目の弟」と呼ばれる。 俺はどういう存在なのだろうか? 「2番目」っていうのは、 きっといいことなのだろう。