暴走族に愛された不登校女子。









-直樹-




…よし。



俺は友人のために、復讐をする。




オンナを泣かすなんて、最低だと思う。

だけどな。





傷つけられた痛みは、どんなに時間がかかっても消えないのだ。






「…直樹さんの顔。今日は嫌いですね」


「はぁ?」




柏…、兄貴じゃない弟のほうだ。






「貴方の今日の動き、きっと悪いことをしますね」


「…なんでだよ」



「俺を誰だと思ってるんですか?」







「……てめぇのそんな観察力が身についたのも、


兄貴が原因だろ」