暴走族に愛された不登校女子。










「後悔したくないなら、行きなさいよ」


「…ありがとうっ」






背中を軽く押されて、

学校を飛び出した。







あたしってば、


本当に悪い人だよね…。




学校をサボっても、

後ろめたい気持ちにならない。





暗い世界から引っ張り出してあたしを否定せずに愛してくれた、直樹。


静くんのところにこっそり連れて行ってくれた、智さん。






2人とも、大事だから。




だから今度はあたしが2人を救いたい。






“復讐”なんてやっぱりダメなんだよ…。