暴走族に愛された不登校女子。










「ソイツ……。


俺ですら、敵わない相手だから…」



「……クソッ」





俺は近くにあったゴミを蹴っ飛ばした。





「…直樹」


「あ?」





イラつく俺に、智が静かに呟いた。


「あれ」


「?」


智の視線を追うと、智の彼女がいた。

そしてその横には俺達が復讐すべき奴がいた。






2人は幸せそうで、

俺達は立ち尽くしたままだった。





「……あいつ等、ラブラブだぜ?」


「…直樹、俺どうすりゃ…」