だけど事件は起きた。 2週間が経ち、2月に入った俺等は受験モードだった。 最近智が彼女といないのは気になったけど、敢えて何も言わなかった。 智は自分1人で解決する男ではない。 何かあれば俺に言うやつだから。 「直樹…、来いよ」 そんな時、静かな教室で俺を呼ぶ智がいた。 黙って着いていくと、そこは屋上で冷たい風が身体を震わせた。 「さっみぃーな」 「なぁ、直樹」 俺の声を無視して話し出す智に異変を感じ、俺は黙り込んだ。 「俺…転校する」 「はぁ?」 「それだけだから、じゃあな」