-中学3年生-
「智っ! 帰ろぉ」
結構ぶりっ子な女が俺の友人を呼んだ。
その友人は席を立ち上がって、彼女のところに駆け寄った。
「じゃあ、直樹。また明日」
「おー」
少しだけ嬉しそうに、智が帰って行った。
俺はそれを見届けて高校のパンフレットに、また視線を落とした。
教室にはもうほとんど生徒が残っていない。
その時、また教室の扉が開いた。
「あのっ、直樹くん」
「んあ」
そこにいたのは、智の彼女だった。
智の彼女は学校でも結構人気な女らしく、今時の子って感じだ。
緩く巻かれた髪に、真っ白な肌が視界の隅に映る。

