「………なんで?」
あたしが呟いた言葉だった。
何で、こんなにもあたしは幸せになれないのだろう。
どうして、こんなにも不幸に遭うのだろう。
もう嫌だ。
もうこんなの、生きていても仕方がない。
誰かを傷つけてばかりなら、あたしはもう誰もいらない。
人間関係なんて、所詮あたしには縁がなかったのかも知れない。
あたしの中で何かが壊れていった―…。
「直樹はあたしを疑うんだね…そうやって、何も話してくれなかったのにね…」
直樹の瞳が見開いた。
あたしはそれを無視して、言葉を続けた。
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