-杏-




カフェに着くと智さんが扉を開けてくれた。



「ここって…猫カフェ??」



「あぁ。いいだろ?」


「へぇ、智さんって猫好きなんだ」


「まあ家にもいるし」


「今度会ってみたいなぁ」




案内された部屋に入ると、沢山の猫がこっちを見ていた。




「うわわっ! 可愛い~~」


真っ白な猫に抱きつくと、智さんの笑う声が聞こえた。


「ほらっ、智さんも!!」


「ん」




あたしはソファを見つけて、猫を抱きかかえたまま座った。


沢山の猫が集まってきて、密着してくる。





「温かい~」



「本当に顔が変わるねぇ」



「そうかな」