「え!?」




「反抗したら、もっと激しいお仕置き用意すんぞ」



「……何それ」





「ほら、行くぞ」


「全く…」




カツラをつけて、少しだけメイクをする。


こうすれば完璧に男だ。



(というかホストに近い……、このカツラ髪が長いし…)






「杏、来いよ」






朝、バイクに乗るとき直樹はいつも抱っこしてくれる。




そろそろ自分で乗ろうかなって思うけど、


やっぱり甘えてしまい乗せてもらう。






「よし、行くか」





また風が頬に触れて、心地いい時間だった。